私たちが大切にしていること
私たちの研究室は、化学工学と資源環境工学を軸に、社会の課題解決に直結する技術を創出します。その大きな目標を成し遂げる上で、私たちが何よりも大切にするのが、日々の地道な積み重ねによって培われる「確かな実力」です。
研究とは、自ら考え、工夫し、行動するプロセスの連続です。失敗は、次の一歩に進むための貴重な学び。その繰り返しが、やがて揺るぎない自信となり、社会で生きる大きな力となります。 最初から特別な能力は必要ありません。「本気で挑戦したい」という情熱さえあれば、どんな壁も乗り越えられます。自分には無理だと諦めていた限界を、自らの手で超えていく。その達成感が、あなたの未来を切り拓く原動力になると、私たちは信じています。
私たちは、成長を望む学生を全力でサポートします。企業との共同研究も活発で、現場の研究者と直接対話する機会も豊富です。研究室での1年間(大学院進学の場合は3年間)は、社会へ羽ばたくための助走期間。多くの先輩たちが、ここで得た確かな実力と信頼される人間性を武器に、優良企業で活躍しています。「社会人0年生」として、私たちと共に未来への一歩を踏み出しましょう。
研究室での生活
研究室には、大学院生から学部生まで、メンバー全員分の座席が用意されています。ここは、真剣に研究に打ち込む場所であると同時に、仲間と昼食を囲んだり、就職活動の情報を交換したり、時には談笑したりと、学生たちが日々多くの時間を過ごす「第二の家」のような空間です。実験データが出れば自然と議論が始まり、互いに高め合う光景も日常茶飯事です。
研究室に来る時間や一日の過ごし方は、基本的に個々の主体性に委ねられています。しかし、それは決して「放任」ではありません。毎週のミーティングでは、教員と研究の進捗を確認し、次の一週間の計画を共に考えます。さらに、月例発表会では、学部4年生が研究成果を発表し、教員や大学院生からのフィードバックを通じて研究を深化させる機会を設けています。このように、自由な環境の中で定期的に進捗を共有し、議論する場があるからこそ、着実に計画性を養うことができるのです。
前期の集大成として、夏休みには学外でのゼミ合宿と中間発表会を行います。ここでは、仲間たちの前で前期の研究成果を披露し、活発な議論を交わします。発表後には投票でMVPが選出されるため、互いに切磋琢磨し、頑張りが報われる貴重な経験となるでしょう。
私たちは、研究だけに没頭してほしいわけではありません。時には息抜きをしたり、仲間と語り合ったりする時間も、新しいアイデアを生む大切な糧になります。自らを律し、計画的に研究を進め、同時に仲間との時間も大切にする。 このメリハリのある生活を通じて、社会で本当に役立つ自己管理能力を養ってほしいと願っています。
卒業後の進路について
「大学院に進学した方が、就職に有利ですか?」
これは、研究室に配属された学生さんから、毎年必ず受ける質問です。結論から言うと、どちらの選択にも素晴らしい可能性があります。大切なのは、「あなたがどのようなキャリアを歩みたいか」です。
もしあなたが、特定の分野を深く探求し、企業の根幹を支える研究・開発職を目指すのであれば、大学院への進学を強く推奨します。大学院での2年間は、学部時代の研究をさらに深化させ、より高度な専門知識と問題解決能力を養うための貴重な時間です。実際に、多くの先輩たちが大学院での研究成果を武器に、大手化学メーカーや食品、薬品、エンジニアリング業界などの研究・開発職として、希望するキャリアを実現しています。
一方で、研究職だけが選択肢ではありません。学部で培った化学工学の知識は、製造、品質管理、プラントエンジニアリング、技術営業など、社会の多様なフィールドで求められています。学費や社会人になるまでの期間を考慮し、一日も早く現場で活躍したいと考えるなら、学部での就職も非常に有力な選択肢です。卒業生は、化学、建設、IT、公務員まで、実に幅広い分野で社会に貢献しています。
どのような道を選ぶにせよ、皆さんが自身のキャリアと真剣に向き合えるよう、私たちの研究室では手厚いサポート体制を整えています。教員との個別相談の時間を大切にしており、一人ひとりの希望や適性をじっくりと話し合います。また、長年培ってきた企業との繋がりも私たちの強みです。様々な企業の人事担当者との交流があり、時には学生の希望に応じて企業を紹介することも可能です。 あなたの未来を決めるのは、あなた自身です。私たちは、その大切な決断を全力でサポートします。