PETボトル等廃石油製品のマテリアルリサイクル
(担当教員:教授 平野勝巳


 廃PETボトルについては、安価で簡便に実施可能なマテリアルリサイクルが行われている。しかし、回収時に混入した不純物や再生時の低分子化により、再生製品の品質が低下することが課題である。
 当研究室では、これらの研磨操作や比重分離操作を加えることにより、再生製品の純度を改善する検討を行っている(特許出願済)。さらに、これらの分子量分布と強度の関係を解析し、バージンPETの適正添加量を明らかにすると共に、低分子鎖の選択的結合(アイオノマー化)による強度保持の検討を行っている。これにより、必要な物性に応じた再生フローおよび条件を選択し、安価に高品質の再生製品が製造できる。


Fig. 廃PETボトルの想定リサイクルフロー



参考資料
・ 岩崎晋久, 角田雄亮, 菅野元行, 平野勝巳, 真下清, 廃棄物学会研究発表会講演論文集 Vol.19th, No.Pt.1, Page301-303 (2008)
・ 岩崎晋久 (日本大 大学院), 角田雄亮, 菅野元行, 平野勝巳, 真下清, プラスチックリサイクル化学研究会(FSRJ)討論会予稿集 Vol.11th, Page89-90 (2008)
・ 有吉哲夫, 井口具彦, 岩崎晋久, 菅野元行, 平野勝巳, 真下清, 小西武史, 日本化学会講演予稿集 Vol.87th, No.2, Page818 (2007)
・ 平山美帆, 有吉哲夫, 十亀健夫, 金浜慶太郎, 菅野元行, 平野勝巳, 真下清, 小西武史, 廃棄物学会研究発表会講演論文集 Vol.16th, No.Pt.1, Page206-208 (2005)
・ 平野勝巳, 印南雄介, 星野麻紀, 真下清, 金浜慶太郎, 小西武史, 豊田成紀, 菅野元行, 廃棄物学会論文誌 Vol.16, No.4, Page325-332 (2005)



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