廃木材等木質バイオマスの直接液化 （担当教員：助教 角田雄亮）

廃木材等の木質バイオマスは排出場所が各地に偏在しており、これを移送して集約化し、大規模プロセスを用いて水素等の高密度エネルギーに転換する研究・開発が進められている。 　当研究室では、転換効率はそれほど高くないが、これらの排出場所に必要な灯・軽油等のエネルギーに転換できる小規模プロセスを分散設置する方法を検討している（Fig.1）。このプロセスは、反応条件が比較的温和な直接液化法を用い、液化油の一部を溶剤として循環使用するため副原料を使用しないことが特長である。これにより、集約コストが不要で製造コストの低い化石代替燃料を製造する方法が、早期に実用化される可能性がある。 Fig. 溶媒循環型プロセス概念図 参考資料 ・　成田有輝，角田雄亮，菅野元行，平野勝巳，第18回日本エネルギー学会大会講演要旨集，p.94-95 (2009) ・　Yusuke Kakuta，Katsumi Hirano，Koji Yoshida，Hideki Yamada，Toshihiko Okada，Shozo Itagaki，Kiyoshi Mashimo，World Renewable Energy Congress 2009 -Asia，CD-ROM (No. A2-023) (2009) ・　星野翔太，菅野元行，平野勝巳，真下清，第16回日本エネルギー学会大会講演要旨集p.182-183 (2007) ・　藤倉裕子，星野翔太，阿部真悟，菅野元行，平野勝巳，真下清，第15回日本エネルギー学会大会講演要旨集，p. 227-228 (2006) ・　山崎新太郎，阿部真悟，小林敬三，平野勝巳，菅野元行，米田哲也，小沼健治，真下清，第83回日本化学会講演予稿集，p.696 (2003)

Designed by CSS.Design Sample