原油蒸留残渣等重質炭化水素の水素化分解
(担当教員:教授 平野勝巳


 原油蒸留残渣、オイルシェール等の重質炭化水素資源は、石油と同様の構造を持ちながら硫黄、窒素等のヘテロ元素含有率が高く、高沸点、高粘性で有効利用できない。また、産地によって性状が異なるため、これらを水素化分解等によって灯・軽油等の有効な製品に転換する場合も、適正な反応条件が策定できない。

 当研究室では、これらの構成成分ごとの水素化分解特性を解析し、速度論から製品ごとに収率を予測する検討を行っている。これにより、構成成分分析結果からそれぞれの産地に応じて、特定製品を得るための適正な反応条件を規定できる。


Fig. 重質炭化水素資源の改質フローおよび問題点



参考資料
・ 渡邉雄介ら,日本エネルギー学会大会講演要旨集,18,p14-15(2009)
・ 木下彰宏ら,日本化学会講演予稿集,88,p952(2008)
・ 蛭田崇之ら,日本化学会講演予稿集,86,p815(2006)



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