水溶性高分子の構造解析
1. タンパク質(ポリペプチド)はpHなどの外部条件によって構造変化をおこす.ここでは,ポリペプチドの中でも構造が単純なポリ-L-グルタミン酸やポリ-L-リジンを用い構造転移の詳細を明らかにする事で,タンパク質の機能を司るより複雑な立体構造の基礎情報を得ることを目的とする。
2. 水性分散体製造における分散剤などに用いられるポリスチレンスルホン酸ナトリウム(略称: NaPSS)は高分子電解質の一種である.また,NaPSSが持つ静電相互作用は粘性に大きな影響を与える.ここではNaPSS水溶液および添加塩存在下における粘性を調べることでより優れた材料を設計する基礎情報を得ることを目的とする。