無機機能材料研究室 遠山グループ│日本大学理工学部 物質応用化学科

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 日本で豊富に産出されるカルシウム化合物として石灰(CaCO3)がありますが,これはわが国の最大の鉱物資源であり,日本独自の素材であるともいえます.このカルシウム塩はコンクリート,排ガス除去材,水質浄化材,生体材料などに用いられている環境調和型の材料であり,私たちの身近に存在する縁の下の力持ちです.
 一方,物質(化学式だけで示されるもの)が材料(人の役に立つもの)となるためには,物質の大きさ,形状,組成,表面構造などを制御してはじめて材料としてなります.このため,材料の合成の際に材料設計をすることは非常に重要であり,物質の大きさ,形状,変態などを制御する形態制御により新規材料を作り出すことが可能です.そこで,日本独特の資源であるカルシウム化合物の機能化を目的として,このカルシウム化合物の形態制御に着目し,研究を行っています.

研究室メンバーへの連絡
研究基礎実験は10月12日(木)より開始します.11月16日(木)~17日(金)に開催される第135回無機マテリアル学会学術講演会【熊本】において,M1進藤くんが「大気圧プラズマ照射による炭酸カルシウム粒子の表面改質」,M1松井さんが「ミセルを利用した炭酸カルシウムウィスカーの合成」という表題で発表します.12月1日に開催される学術講演会において,M1進藤くんが「大気圧プラズマ法を用いた炭酸カルシウム粒子の親水化」,M1松井さんが「オレイン酸ナトリウムをテンプレートとした炭酸カルシウムウィスカーの合成」という表題で発表します.