拝啓

皆様におかれましてはご健勝のことと拝察いたします。

私は昭和63年3月大学院修了の説田和洋と申します。

近況報告をしてほしいとの依頼を事務局からお受けしましたので少しお時間を頂戴したいと思います。

私は前述の通り昭和63年3月に修了後、高圧ガス工業株式会社に入社しました。

当初は接着剤の研究員として千葉県佐倉市に赴任し4年ほど研究員として在籍しその後東京事務所に営業として転勤、平成15年に大阪に同職で転勤し現在に至っております。

大学の研究時代は板橋先生、中沢先生に師事し山田翠先生、滝戸先生、上條先生にお世話になりながら、ナフトチオピランの研究を行っておりました。

当時の思い出の一番はやはり飲み会であることは間違いありませんが、物事の進め方、考え方を学べたのは大きく、私が営業に出てからは工業用接着剤、建築用塗料の販売に携わっており様々な接着剤、塗料工場の現場に行きクレーム対応、技術的なサジェスション(正しい指摘であったかはわかりません)を行ってまいりましたが、意外と皆様納得してくださり、理系的な考え方、どちらかというと説明の切り口が技術的だったのが良かったのかなと思ったりもしております。

(結果的にうまくいったという運もかなりあったと思います。)

大阪へ移動したときも営業でしたが、その時代は原材料が高騰し、初めての仕事が値上げ活動という状態で名刺と一緒に値上げの見積書を提出しお客様にだいぶ怒られましたが、現在は笑い話にしてくださりお客様にも恵まれたと思っております。

さて、コロナ禍で世の中は今までにない経験をし、これまでの常識が一変しており、さらに時代は環境への配慮という大きな命題を目の前に突き付けその対応をも迫っております。(密にならないこと。カーボンニュートラル等々)

私は会社に行かずに仕事をするには少し年を取りすぎており、在宅勤務は腰も痛く中々続きませんが場所を選ばず仕事をすることができるという業種は出社が必要条件とはならず仕事の仕方も多様性がさらに進むこととなるのでしょう。

人が集まることは今後も制限されるようになると思いますし、様々な職業が新たに生まれ、そして無くなっていくものも多くあるのだと思います。

2050年までのCO2ガスの削減も大きな問題となって毎日のようにニュースで報道されております。

化学系会社の排出CO2ガスの回収は今後進むと思われますが機械の動力源の大半は電気だと思います。

太陽光などクリーンエネルギーが使えるのは一部分だと思いますし日本は原子力がおそらく使えない、もしくはかなりの制限が入ると思います。

そう考えるといかに使用する電気を少なくすることができるかという事が大切だと思えます。

私が思うに有機合成はその最も重要な役割を今後果たせるのではないかと思っております。

反応温度の低下、反応時間の短縮、収率UP等々。

これらが、電力を最も節約する方法だと思いますし、その結果CO2ガスの削減にも繋がるのではないでしょうか。

我々の時代が来たと勝手に思う今日この頃です。

最後に、誠に失礼とは存じますが、弊社の宣伝をさせていただきたいと思います。

弊社はアセチレンガスのトップメーカーですがその他、窒素、酸素、ヘリウムなど様々なガスの製造、接着剤、塗料の製造、LSIカードの製造などをしているメーカーです。

最近ではアセチレンよりカーボンナノチューブ、反応型難燃剤、水素需要を見越した水素保存用蓄圧機、リサイクル材料を利用した制振材、吸音材、遮熱塗料、RFタグ、画像処理などを手掛けております。

ご興味がございましたら是非お声がけお願いします。

毎年、研究者として新入社員も募集しておりますので是非ご連絡ください。

希望者は当社ホームページへ

高圧ガス工業株式会社のページはこちらです(別のリンクが開きます)
(もしくは青山先生に)

末筆ではございますが、このコロナ禍を乗り越え、皆様方のご健勝と今後のご活躍をお祈り申し上げます。

敬具


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