生物学過去問題(2000.7.25 更新)


・真核細胞の内部構造物を3種類記し,それぞれの働きについて説明せよ。

・生体膜の構造を図示して説明せよ。

・ナンセンスコドンの役割について述べよ。

・DNA の働きと構造について説明せよ。

・生物のエネルギー生産が地球環境の変化とどのようにかかわって進化してきたかを生命の誕生からの歴史をたどって説明せよ。

・生命活動において水はどんな役割を果たしているのか。

・tRNA の構造と働きについて説明せよ。

・光合成は2つの代謝過程からできているが、それぞれなにが行われるかをのべよ。

・有糸分裂と減数分裂の違いはなにか。

・ミラーの実験によってどのような事がわかったか説明せよ。

・DNAの2つの大きな働きをそれぞれ説明せよ。

・tRNA と rRNA はそれぞれどこでどのような働きをするのか。

・mRNA のスプライシング(プロセシング)とはなにか。

・メンデルがおこなった遺伝法則に関する実験で,雑種第一代(F1)の形質はどのようになったか。

・呼吸代謝系における3つの代謝過程ではそれぞれどのようなことがおこなわれるか。

・生物進化の要因についてラマルクやダーウィンの説を参考にして自分の考えをのべよ。

・1分子のグルコースは呼吸代謝系における3つの代謝過程でそれぞれどのような変化を受けるのか。

・真核細胞の DNA のほとんどはなぜ核内にしかないのか。

・タンパク質分子の折りたたまれ方を決めているのはなにか。またこの折りたたまれ方にはどのような意味があるか。

・コドンの種類を3つ挙げ、それぞれの働きを述べよ。

・ミトコンドリアと葉緑体の似ている所と異なっている所をあげよ。

・分子生物学の成果は進化論にどのような影響を与えたか。

・タンパク質の1次構造とはなにか。

・メンデルが遺伝に関する実験で用いた純系のエンドウマメとはどのようなものか。

・コドンは3つのヌクレオチドからなるが、なぜ3つなのか。

・DNAの半保守的複製のしくみを説明し、これが「半保守的」と呼ばれる理由を述べよ。

・われわれが呼吸によって排出している二酸化炭素は細胞内のどこでどのようにしてできるのか。

・グルコース(C6H12O6)90gが呼吸代謝によってすべて分解したとすると何モルのATPが生産されるか。

・ミラーの実験の目的はなんだったのか。

・細胞をつくっている有機物質のうちでもっとも多いのがタンパク質である理由はなにか。

・次の働きをする細胞内の膜状小器官は何か。
 タンパク質合成        脂質合成
 ATP生産           光合成

・DNAの化学反応性が低いことは生物にとってどのような意味があるか。

・つぎの塩基配列をもつDNAを左から右へ読んで合成されるポリペプチド鎖のアミノ酸配列を下のコドンの暗号表(省略)を参考にして示せ。ただしスプライシングは起こらないとする。
 C-A-T-A-C-G-G-T-T-C-A-A-T-C-C-A-A-A

・この宇宙の天体において生命が生存しうる絶対条件が“液体としての水”が存在することだといわれるのはなぜか。

・グルコースの1グラム分子が完全に燃焼するとほぼ700キロカロリーの熱が出る。一方,ATPの1グラム分子は約7キロカロリーの熱を出してADPになる。従って呼吸代謝では何%の効率でATPが生産されるか。

・多糖の構造を例をあげて説明せよ。

・植物細胞と動物細胞の類似点と相違点を2つづつあげよ。

・現代の遺伝学では,「獲得形質の遺伝」が否定されるのなぜか。

・最近の新聞誌面にのった生物学上の成果を1つあげて,解説せよ。


・次の文中の空欄を埋めよ。

細胞の中では機能に応じて,いくつかの(     )が集まって配列をつくり,1つの流れ,すなわち代謝をつくっている。

異化代謝から放出されるエネルギーがそのままの形で同化代謝に利用されることはなく,一時,エネルギー缶詰ともいうべき(     )に蓄えられる。

アルコール発酵の全反応を収支すると。
(      )→ 2C2H5OH + 2(    )
 グルコース  エチルアルコール(       )

発酵代謝からきたピルビン酸はクレブス回路を転がっているうちに次々と(      )と水素を放出しながら分解されていく。

呼吸鎖はクレブス回路からの水素を受け取って,その電子に含まれる(      )を搾り出し ATP に変えていく。

光合成とは光合成(    )に吸収された光のエネルギーによって二酸化炭素を同化することである。

(       )はタンパク質合成をおこなう“場”となる細胞内の粒子体である。

細胞を作っている物質の 99%以上が(     )(     )(     )(     )の4元素で構成されている。

植物の細胞壁をつくっている(       )は高分子の炭水化物である。

tRNA分子には、一方でコドンを読みとり、他方ではそのコドンに合った(       )だけを結びつけるという、特別な2つの部位がある。

減数分裂は(       )が作られるときに起こる細胞分裂である。

(         )で代謝物から取り出された水素に含まれるエネルギーは呼吸鎖で(       )に変換して蓄えられる。

(       )は(     )細胞だけに含まれるエネルギー生産ための小器官である。

3個の(        )からなる単位をコドン(遺伝暗号)と呼んでいる。

クロマチンは DNA の鎖が(       )と呼ばれるタンパク質にからみついた構造をしている。

細胞膜の基礎構造は(      )分子が2層に並んだものである。

細胞を作っている元素の中で最も多いのは(     )で,ついで(    ),(     ),(     )の順である。

(       )を作っている素材はアミノ酸である。

脂質と呼ばれるものの多くは(      )を含む。

高分子の(      )には栄養源として貯蔵されるデンプンなどがある。

(     )中の小器官どうしの間では,(     )の交換を通じてその活動を調整しあっている。

(      ),(      ),(      )など膜でつくられたいろいろの構造物を含んだ,いわば進化した細胞は(       )と呼ばれる。

(      )のヌクレオソームをつくる(     )は広い真核生物界を通してほとんど同じである。

活発に分裂している細胞についてみると,その 60〜95% は(     )である。

脂質には膜をつくる(      )や貯蔵脂肪のほか(      )や糖質と複合体をつくって特殊な働きをしているものがある。

アミノ酸はどれも,分子のなかに(        )と(       )という頭と尾をもっている。

DNA分子は2本のヌクレオチド鎖が(     )でつながって互いにからみあっている。

(     )とは(  )個のヌクレオチドからなっていて,そのヌクレオチドの並び順序が1つの(     )を決める。

(      )によって生殖細胞がつくられるとき(  )回の細胞分裂中に 1回しか DNA複製がおこなわれないために 2n から n へ(      )数が半減する。

(     )代謝では栄養として取り入れた有機物質に含まれる(     )エネルギーが徐々に放出されて(      )として回収される。


(       )生物には単細胞のものも多細胞のものもある。

リボソームは(        )合成をおこなう“場”となる小(       )である。

(       )の能力を持たない生物は生きるのに必要な(        )のほとんどをミトコンドリアから供給されている。

暗反応の(       )回路は(       )をグルコースにまで化学変化させる過程である。

(     )は微量ではあるが血液中のヘモグロビンなどの働きに必要である。

タンパク質の中では(       )はカルボキシル基と(      )基が結びあってつながっている。

タンパク質合成に使われない(         )の並びは1つの遺伝子のなかにもあり、(         )と呼ばれる。

タンパク質が合成される時に使われる(      )酸は(     )種類しかない。

ヒトの体細胞の中には、必要な染色体が(  )組入っており、これを(    )という記号で表す。

減数分裂では(    )回の細胞分裂中に(   )回の DNA複製が行われる。

細胞の中の代謝系は(      )と(      )の2つに大きく分けられる。

酸素を使うエネルギー生産ではグルコース1分子あたり(     )が 38 または(    )分子作られる。

呼吸によって肺から吸入した酸素は(       )の最後の反応で電子を受け取りプロトン(H+)と反応して(      )となって捨てられる。

呼吸によって肺から呼出される(         )は(      )回路で発生したものである。

ラマルクは(         )は遺伝すると考えたが、現代の遺伝学の立場からは否定されている。

多細胞生物の細胞はすべて(      )細胞である。

粒子状の小器官の代表的なものが(        )で、ここでは(        )の合成が行われる。

細胞分裂はふつう(      )分裂という方法によって行われる。

DNAの情報を転写した(      )からスプライシングによって(        )が切り捨てられる。

(       )生産のための小器官であるミトコンドリアは2重の生体膜でつくられていて、その内側の生体膜には(       )と呼ばれるひだがたくさんある。

光合成における(   )反応の(      )回路は(   )反応でつくられたATPを使って(      )をつないでグルコースなどを作る反応である。

薬用植物などに含まれる(         )は動物細胞に対して少量で特殊な(        )作用を起こし、医薬品として用いられているものが多い。

(      )には2つの働きがあり、1つは親の形質を子に伝える遺伝であり、もう1つは遺伝情報から(       )を合成する形質発現である。

生命はこの地球上に約(     )億年前、自己複製する(     )分子として誕生したらしい。

細胞の中でもっとも大きい分子は(      )である。

生殖細胞は(      )分裂によって作られる。

ミトコンドリアは(         )と同様に,固有の(       )やリボソームを含んでおり,それは一見独立した(        )のように見える。

(        )回路ではまず(         )とオキサロ酢酸が結合して(       )酸ができる。

(    )反応では二酸化炭素を(       )するための水素源として植物は(       )を用いるが,光合成細菌は(       )を用いる。

(    )元素のうちの鉄は血液中の(       )や呼吸代謝で働く(       )の成分として不可欠である。

メンデルは,親の形質が子に伝わる現象は(       )の存在を仮定するとうまく説明できると考えた。

酵素反応が起る場所は,酵素(       )質の表面の(       )と呼ばれる特定の領域である。