○就職セミナー
最近,電車内の宣伝広告を眺めていると,転職応援フォーラム,キャリア採用フェア開催の記事が目に付く。団塊の世代が定年を向え,即戦力になる人材を企業は欲しがっているようである。特に大手の会社が積極的に人材確保に動いている現状では,中小企業の方々のご苦労もいかばかりかと拝察される。大学でも,就職(出口)は入試(入口)と共に重要な業務となっている。
日本大学では,大学本部及び理工学部が就職セミナーを開催している。本部主催のセミナーは2月13日に東京国際フォーラムで開催された「日本大学合同企業研究会・就職セミナー」と10月に開催予定の「日本大学合同企業研究会・未内定学生のためのフォローアップセミナー」である。参加企業数は各々200社と60社程度である。理工学部では,5,6年前から「理工学部業界セミナー」を開催している。今年度は12月と2月に分かれて,計6日間開催された。時間割に割り当てられた約300社の人事担当者が,教室で独自に行う授業方式であった。物質応用化学科から推薦された参加企業は次の通りである。
アキレス,イチカワ,小野薬品工業,環境管理センター,大日本印刷,凸版印刷,日本航空電子工業,山崎製パン,関東化学,興国インテック,コスモエンジニアリング,塩野義製薬,昭和高分子,昭和産業,ショウワグローブ,奈良器械製作所,日揮,横浜ゴム,吉野石膏,ロンシール工業
物質応用化学科では,昨年度に引き続き3月29日に「第2回物質応用化学科就職セミナー」(物質応用化学科主催,工化会後援)を開催する。各研究室から推薦された参加企業41社は次の通りである。
アキレス,旭興産グループ,出光ユニテック,岩井機械工業,栄和加工,エヌ・ティ・ティ・システム開発,香栄化学,高圧ガス工業,ザ・インクテック,三洋貿易,J−ケミカル,篠田ゴム,ショウワグローブ,昭和興産,新興プランテック,住友大阪セメント,スルーボンド,西部ポリマ化成,タジマ,田中貴金属,T&K TOKA,東罐興業,東光,巴商会,日弘ビックス,ニッサン石鹸,日曹エンジニアリング,日本ケミカルズ販売,日本バイリーン,日本プライプリコ,日本ミリポア,ノザワ,パウダーテック,フジシール,ホーライ,松田産業,三星化学工業,ロンシ−ル,ワールドインテック
就職業務の学科窓口は進路指導委員会であり,現構成員は委員4名と事務局の助手(事務)2名である。就職専従者がいない代わりに,各教員が積極的にサポートする体制をとっている。企業と直接接触する教員が就職情報の発信源となりつつあり,進路指導委員会はそれらの情報をまとめる形をとっている。このような情報をデータベース化すれば,上記の転職応援等にも利用可能となり,工化会会員の皆様方にも有用な情報が発信できるかもしれません。(実際にはかなり難しいと思うが)
○就職状況
本年度も,就職情況は学生にとって好調であるといえる。特に,大手化学会社の就職決定者数が増加し,また,卒業生の数の多い企業への就職決定者数も増加している。
企業は化学の基礎知識や語学力,情報処理能力だけでなく,入社希望の企業に対する考え方や人間性などを選考の対象にしており,また社会が大学院修了者を求めている。就職内定者の内訳は学科の性質上,化学工業関連の企業が多く,製造業が40%(大学院だけでは55%)を占め,次いで情報通信8%,サービス5%となっている。大学院への進学率は30%,その他教員・公務員が5%を占めている。いずれにしても就職決定率は,男女の区別なく就職希望者のほぼ100%に達している。
主な就職先
【製造業】三井化学,大日本印刷,共同印刷,積水化成品工業,ヤクルト本社,昭和高分子,ぺんてる,日産化学工業,東洋紡績,日本全薬工業,アイカ工業,日揮,森永乳業,中外製薬工業,吉野石膏,ロンシール,横浜ゴム,東京応化工業
【情報通信業】NTTアドバンステクノロジ,富士通エフ・アイ・ピー
【教育】日本大学理工学部助手,高等学校教員
【公務員】茨城県警察,埼玉県警察
就職セミナーや就職状況について
応化就職指導委員会
委員長 栃木 勝己
昭和44年修士課程修了