産学技術交流会(化学) 雑感
理工学研究所分析センター 管理責任者 磯崎 昭徳

 平成15年10月頃、理工学部広報委員長から第3回交流会の内容を理工学部ホームページに掲載したいとの連絡が入り、本会リーフレット用カラープログラムをお渡しした。広報活動に多少お役に立てると同時に、第3回交流会の参加者増に色々対策を考えている主催者側として喜んだ次第です。この交流会は産学間の情報の交換、共同研究などが目的でありますが、学生に対する大学の就職対策の面もあると考えております。経済不況から抜け出せず、就職難の洗礼を受けている今、多くの学生は自ら総合情報サイトを利用して会社研究・エントリーまでしていますが、人気企業は書類選考でふるい落とす状況です。せっかく専門技術を身に付けた学生に対し、あらゆる機会をとらえて優良な中小企業などとの接点の場を作ることも大切であると思います。

 第1回交流会(2001.11.16)は物質応用化学科 栗田公夫 教授(前・管理責任者)と澤口孝志 教授(現・交流会実行委員長)が中心となって企画され、「本学科の最新研究シーズおよび分析機器の基礎と応用など」を紹介しました。参加者83名(一般)と2件の共同研究の申し込みがあり、初回として成功俚に終了しました。

 第2回交流会(2002.11.22)は「グリーン・サステナブル・ケミストリーの実用技術」をテーマに選び、基調講演と本学科の研究成果(3件)を発表すると同時に、ポスター発表(17件)などが行われました。参加者59名(一般)と、企業から10件以上の共同研究などが実施されました。

 第3回交流会(2003.11.21)は「バイオ&バイオミメティックの化学と応用技術」のテーマでした(内容については本工化時報2〜3p,工化会会長 記)。ポスター発表(21件)と共に新たに企業の展示(4件)の場を作り好評でした。参加者50名(一般)でありましたが、技術相談や共同研究の問い合わせが来ております。

 交流会の参加者数(一般)が減少気味ですが、工化会のメンバー以外の参加者を増やす方策や金曜日に設定する場合、企業などのご理解を更に深めることが必要であろう。理工学部校友会会長 安達昭郎氏、工化会会長 藤池誠治氏ほかをメンバーに加えた交流会実行WGでは、第4回(2004年)を開催する方向で計画されています。物質応用化学科共催であることから教室でさらに検討していただくことになります。この交流会は多くの学会などから協力していただいておりますが、とくに理工学部校友会工業化学部会(工化会)の後援であり、毎回5万円の援助に対し感謝申し上げる次第です。ご意見などがありましたら下記にご連絡下さい。

E-mail:sangaku@chem.cst.nihon-u.ac.jp(事務局 石黒香織)