松本 太郎先生を悼む

 本学名誉教授並びに本学科第一回卒業生 松本太郎先生には胃がんのため平成18年7月7日逝去されました。享年87歳でした。先生は昭和21年に本学科に奉職され,同63年に退職されるまで42年間の永きにわたり教育・研究にご尽力されました。先生は「日本油化学会」では第9代会長を務められ,これら学会や官公庁における功績並びに業績などにより,平成4年には勲三等瑞宝章を受章されました。さらに,平成18年9月には「正五位」の位記を伝達されております。先生はご退職の際に,本学科並びに日本油化学会に多額のご寄付をなされており,本学科ではこれを基に「松本基金」を制定し,毎年優秀な卒業生に「松本賞」を授与しております。また,本学科は,平成18年9月には先生のご遺族より松本基金へのさらなるご寄付を頂いております。ここに先生と共に過ごした研究生活を懐かしく思い起こしつつ,謹んでご冥福をお祈り申し上げます。なお,平成19年10月には,ご遺族をお招きしての「故松本太郎先生を偲ぶ会」の開催を計画しており,松樹会会員の皆様のご出席をお待ち致しております。
(秋久 俊博) 


安江 任先生を悼む

 安江 任先生は心筋梗塞のため平成18年5月25日に逝去されました。享年63歳でした。葬儀は,ご遺族の意向もあり簡素にしめやかに行われました。安江先生は昭和41年本学科卒業後,美濃窯業株式会社に入社されました。昭和42年に退職され,大学院に入学,昭和45年に本学科に奉職されました。安江先生は論文を調べ,読むのがお好きで,一日中机に向かって書き物をされていた印象があります。普段は温厚なお人柄でしたが,学会などの講演会では厳しい質問をされ,研究に対する情熱を感じました。先生は平成17年6月より無機マテリアル学会の会長に就かれておりました。先生の書かれた解説・総説を含む論文は約200報と非常に多く,日本セラミックス協会関東支部,日本無機リン化学会さらにセッコウボード工業会などから表彰され,今後ますますご活躍されるときだっただけに非常に残念です。ここに生前にいただいた先生のご指導に感謝し,ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
(小嶋 芳行)


訃 報

 本学名誉教授 小島和夫先生におかれましては平成19年2月18日にご逝去されました。謹んで哀悼の意を表し,ご冥福をお祈り申し上げます。