無機材料化学研究室 遠山グループ│日本大学理工学部 物質応用化学科

研究紹介

 日本で豊富に産出されるカルシウム化合物として石灰(CaCO3)がありますが,これはわが国の最大の鉱物資源であり,日本独自の素材であるともいえます.このカルシウム塩はコンクリート,排ガス除去材,水質浄化材,生体材料などに用いられている環境調和型の材料であり,私たちの身近に存在する縁の下の力持ちです.
 一方,物質(化学式だけで示されるもの)が材料(人の役に立つもの)となるためには,物質の大きさ,形状,組成,表面構造などを制御してはじめて材料と してなります.このため,材料の合成の際に材料設計をすることは非常に重要であり,物質の大きさ,形状,変態などを制御する形態制御により新規材料を作り 出すことが可能です.そこで,日本独特の資源であるカルシウム化合物の機能化を目的として,このカルシウム化合物の形態制御に着目し,以下の研究を中心に 行っています.