有機応用化学特論Q&A 021108
Q:カナダの研究所で,言葉以外で何か困ったことはありましたか?
A:習慣の違いに慣れるのにちょっとかかりましたが、でもいい経験だった
と思います。
Q:先生がカナダで得た最も尊いもの(経験など)はなんですか?
A:月並みですけど、異文化の中で長期間過ごせたことですね。
Q:カナダで所属していた研究室では、達成するべきノルマを指示されるよ
うなことはありましたか。
A:滞在費などはこちら(日大)もちですから、特にはありませんでした。
もちろん、報告会に出たりレポート提出はしました。
Q:今日はデジカメについて質問したいと思います。デジカメにデータを記録
するのに(自分の知ってる限りで)メモリースティック、コンパクトフラッ
シュ(フラッシュメモリー?)、SDカード、あとFujiのファインピックスが
記録するやつなど色々あります。個人的意見でいいので将来性があるもの
を教えて下さい。
A:ちょっと前の Fuji やオリンパスが採用していたスマートメディアはあま
り将来性がないと思います。最近新しい規格のを採用してますよね。けど
デジカメを選ぶときに記録メディアのことはあまり考慮しなくてもよいと
思います.詳しくは長くなるんで直接聞いてください.
僕はちょっと大きいですが無難なコンパクトフラッシュのデジカメを使っ
てます.
Q:個人的な興味なんですが、質問です.
先生は何故、留学しようと思ったんですか?
日本ではできない何があったのか興味があります.
A:お恥ずかしい話ですけど、答は「大学が行かせてくれたから」です.
結果的にはカナダ国内の産地や収穫時期別のナタネに関する比較研究がで
きたので、日本では難しかったですけどね.
Q:海外へ長い期間住んでいて、大変だったことは何ですか?
逆に日本と比べて便利だと感じたことはありましたか?
A:インターネットが普及する直前だったので、日本の情報がなかなか手に入
らなかったことくらいですね.
便利だったのは研究所まで歩いて通えたことですが、海外とは関係ないで
すね.まあ住宅事情がよいということかな.
Q:海外留学の件についての質問ですが、化学系専門用語は言葉の壁にはなら
なっかたのでしょうか?基本的には言葉については問題なっかたとおしゃっ
ておりましたが、日本で使われている化学系専門用語は英語や独語が混在
しており、発音やスペルがちがう事があるので気になりました.また、留
学されたカナダの研究所では、食べ物系、先生はひまわり油などについて
研究されたそうですが、他には何について研究している研究所なのですか?
専門的な部分をおしえてください.
A:日常的に使う言葉はそれほど多くないですから、専門用語も大丈夫でした.
分からなかったら聞いたり調べればよいですからね.一番問題なのはネイ
ティブどおしの日常会話が聞き取れないことですね.
研究してたのはナタネです.
穀物研究所ですから、穀物に関連した生体物質とか品種改良などが主な研
究内容でした.
Q:留学にかかった費用はどれくらいなのでしょうか?
A:大学からは1年間で300万もらって行きました.物価が安いところだったの
で、旅費と生活費はほぼそれでまかなえました.
Q:留学先をカナダに決めた理由はなんですか?私の研究室にいた庄司先生は
昨年度イタリアのベローナ大学の先生に招かれてイタリアに留学しました
が.
一番不自由だったことはなんですか?
A:専門が脂質で、その研究所の先生を知っていたからですね.
不自由だったことは強いて言えばやっぱり英語ですね。
Q:留学先の研究室の方とは、帰国後も研究内容などでのつながりはあるので
しょうか。
A:ええ,帰ってか連名の論文を書きましたし.サンプルを送ってもらったり
しました.けど,5年もたつと内容的には違ってきますね.英語見てもらっ
たり,日本に学会で来たときに案内したりとかはありますけど.
Q:そのみちの研究を本気でやろうとすると日本だけでは事足りなく外国に行
く必要があるということを授業中に聞きましたがそれはどれくらい日本だ
と事足りなくどれくらい外国が必要なんですか?ちなみに深津先生はどれ
くらい英語を話せるんですか?
A:「日本だけでは事足りなく」なるって言いましたっけ.ごめんなさい,覚
えてません.ただ,一般的に研究をしてればその分野で1番進んでいる研
究室が日本にあるという保証はないですよね.
英語は全然自信ありません.まあ日常生活に支障がない程度の意志を伝え
るくらいはなんとか.英会話で重要なのはやっぱりリスニングです.
Q:カナダに在住している日本人は、どのくらいいるのでしょうか?
A:正確な数字はわかりませんけど,トロントとかバンクーバーでは道を歩い
てると常に目にするくらい多いです.
Q:海外の研究者がどのくらい研究をしているのか知りたいです。土日や夜間
も実験していますか? それとも定時に研究室を出たりしていますか?
人によるとは思いますが,どういう人が多かったか教えてください。
A:少なくとも僕がいた研究所では絶対に定時でした.セキュリティが厳しく
て,時間外の出入りはうるさかったです.
きっと大学だと事情が違って,最先端の研究者はほとんど休日なしでやっ
ているという話を聞きます.けど,一般的にカナダ(たぶんアメリカも)
では土日は安息日という観念が強くて,どこも閉まってることが多いです.
Q:留学する際のアクセス方法は授業で聞き理解したのですが、もし日本に居
ながら関連する研究として、外国の研究機関にアドバイスを受けたり共同
研究を依頼したりすることは会ったことの無い外国の人間同士(かつ、まっ
たく発表した実績もない)ということも含めて難しいことなのでしょうか。
A:相手にもよるでしょうが,こちらから丁寧にお願いすればほとんどの研究
者は応じてくれると思います.特に最近は誰とでもメールで連絡できます
から,やりやすくなってきてますね.もちろん基本的に、こちらの実績は
ともかく、実力は必要ですよ。
Q:留学中に食べた料理で思い出に残っているものは何ですか?
A:市内に各国(日本も)料理の店がいろいろありましたが,どこも同じよう
な味付けでしたねぇ・・・
日本料理店もありましたが,コースを頼んだら最初にスープのつもりでみ
そ汁だけが出てきました.
Q:先日、ブレーカーが落ちてしまい、ガスクロの電源が測定中に切れてしま
いました。その後、測定は普通にできるのですが、普段測定している試料
で測定してみると、違ったデータが出てしまいます。なので今、溶媒のヘ
キサンだけを流しているのですが、ヘキサン以外のピークも見られます。
一応、そのピークは測定ごとに小さくなってはいるのですが、やはりブレー
カーが落ちてしまったせいなのでしょうか?
また、このままヘキサンを流し続けるだけで解決するでしょうか?
それに、カラムが無事か心配です。
A:要するに問題としてはカラム中にサンプルが残留してるということですよ
ね。こういう場合はヘキサンを流すより,一度カラムの温度を限界くらい
まで上げて空焼きしてみるといいと思います.溶媒を流しても滞留してる
ものが溶けて出てくるわけではないし、むしろカラムを痛めます。
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