有機応用化学特論Q&A 031128
Q:出血を止めるのは白血球が関係すると聞いたことがあります。
白血球にはフィブリノーゲンが含まれているのですか?
Q:フィブリンが血液を凝固させるとありましたが、血友病の患者はフィブリノーゲンが足り
ないのか、トロンビンが足りないのか、酵素の作用に異常をきたしているためなのですか。
それとももっと別の理由なのですか。またそれらは遺伝によって発症するのですか。
A:フィブリンーゲンは血漿中に溶けています.血液は非常に多くの段階を経て,複雑な酵素
反応の結果最終的に生成したフィブリンが絡み合って凝固します.血友病など,血液が固
まらない異常はその複雑な段階の途中のどれかの酵素が遺伝的に欠乏することで起こりま
す.
Q:遺伝子治療というものがありますがもともとは病気の原因となる遺伝子そのものを回
復させるというものだと思うのですが、実際最近ではどんな研究がされているのでしょ
うか。
A:前の質問のような血友病なども治療法が研究されていると思います.
Q:mRNAやtRNAなどは普通のRNAと比べるとアミノ酸配列のしかたに何か違いがあるのでしょ
うか?
A:「普通のRNA」ってなんでしょう.mRNAも普通よくあるRNAです.
Q:アミノ酸配列のグルタミン酸とは,生体内でどういった仕事をしているのでしょうか?
A:アミノ酸配列の中のグルタミン酸というのはたんぱく質の構成物ですから,それだけでな
にか仕事をするということはないと思います.
Q:DNAにはエキソンだけでなく、なぜ多くのイントロンが含まれているのですか?
Q:DNAのイントロンの部分はほんとにいらない部分なんですか?この世にいらないものなんて
ないような気がするのですが…。
Q:遺伝情報を持たないイントロンは、ゲノムの中で、遺伝子とジャンクどちらに分類される
のですか?
Q:真核生物はスプライシングによってイントロンが取り除かれてしまいますが、このイントロ
ンはどのような意味を持つ塩基配列なのですか?
A:イントロンは進化論的にとっても興味あるもののようです.使われない遺伝子がプールされ
ていて,なにかのきっかけで使われるようになったりするようです.
Q:アミノ酸配列のスプライシングが起こるときイントロンとエクソンに別れ、エクソンのみ
が再結合し新たなmRNAを作るそうですが、イントロンとなる部分とエクソンとなる部
分にはどのような違いがあるのですか?
A:mRNAの中でイントロンとエクソンに化学的な差異があるわけではなく,ある遺伝子が
発現するときに働く酵素がイントロンとエクソンを見分けてスプライシングをします.
Q:1つのアミノ酸に対するコドンは複数個ある(同義コドン)が,指定したアミノ酸を構成する
割合が決まっていないのはなぜですか?
A:ごめんなさい,「指定したアミノ酸を構成する割合」の意味がわかりません.
Q:DNAの配列というのは生まれつきどのようにして決まるのですか??教えてください!
A:両親の生殖細胞の和です.
Q:DNAの情報をmRNAに転写するとき、DNAに傷がついていた場合は、そのままの情報が転写さ
れると思いますが、もとの傷ついていないDNAが転写されることはないのですか??
A:「傷がついていた場合」は元がないわけですけら,ないと思います.
Q:植物などの光合成をする生き物はなぜ、明所と暗所の2種類のATPを作る機能があるのですか?
A:「明所と暗所の2種類のATP」があるなんて話をしましたっけ? ないと思いますが.
Q:髪の毛や爪はケラチンでできているようですが、髪の毛と爪では硬さが違います。この硬さ
の違いは何に因るものなのでしょうか?
A:結晶構造とかケラチン以外の成分で変化すると思いますが,髪の毛と爪の硬さは同じくらい
じゃないでしょうか.
Q:人間などの真核生物はDNAが遺伝物質となっていますが、ウィルスはRNAが遺伝物質だという
ことを聞いたことがあります。この様に遺伝物質がDNAとRNAとでは、具体的にどの様に違う
のですか?
A:DNA が遺伝物質であるウイルスもいますね.要するに自己複製できればよいのですから,
違いはほとんどないと思います.
Q:脂肪酸は植物にも多く含まれているみたいですが植物をエキスにしたら極性別ならどこの辺
りに含まれているんですか?
A:「植物をエキスにしたら」というのがどういう意味か不明ですが,遊離の脂肪酸はかなり高
極性ですが,普通はグリセリンエステルで存在するので低極性です.
Q:ほとんどの同義コドンがコドンの3文字目のみで変化が見られるのはなぜなのですか。
A:tRNA ははじめは最初の2塩基(2文字)しか読んでないようで,後で補正されるようです.
詳しいことは調べてみましょう.
Q:RNAかDNAのどちらかでスプライシングによって切り捨てられるものが違うのですか?また、
スプライシングとはどのようなときに行われるのですか?
A:スプライシングが起こるのは RNA にたいしてだけです.また mRNA に関しては常に起こ
ります.
Q:アミノ酸配列から生物進化があるていど説明できることがわかってますが、nitrobacter
winogradskyi という細菌のシトクロムCのアミノ酸配列を真核生物のシトクロムCのアミノ
酸配列と比べてみるとヒトやウマのシトクロムCに似ているという事がわかったと書いてあ
りました。なぜこのような結果になったのか現在明らかにされているなら教えて下さい。
A:そのこと自体は僕はしりませんが,遺伝子はウイルスなどの介して生物間で受け渡され,
それによって進化してきた面があります.ですから,まったく異なる生物でも同じ遺伝子
配列があることがあるのかもしれません.
Q:染色体の構造はいつ頃に、またどのようにして確認することができたのでしょうか?
A:今から50年くらい前にワトソンとクリックによりX線回折などによって明らかになりまし
た.むちゃくちゃ有名な話ですよね.
Q:毛や爪はコラーゲンで出来ているという問題で、化粧品などでも「コラーゲン入り」のよう
なものがありますが、そのようなものからも体内に取り入れることが出来るのでしょうか。
A:皮膚との親和性は高いでしょうが,体内には取り入れられないでしょう.
Q:質問なのですが、今、医薬品業界を中心に就職活動をしています。しかし、専門試験の際、
生物系の問題が多くとても困っています。何を中心に勉強したら良いでしょうか。
A:医薬品業界に興味があれば生物のことはよく知ってて当然でしょうねぇ.
とりあえずは高校の生物の教科書から始めてみたらどうでしょう.
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